公益社団法人 全国私立保育連盟

研修報告

開催日程
令和3年7月7日~9日
開催場所
CiscoWebexによるオンライン開催
 令和3年7月7日~9日の3日間、全国から76名の参加者がオンライン上に集い、「『保育をひらく』~今だからこそ語り合おう!現在(いま)を振り返り未来を描く~」をテーマにオンライン園長セミナー2021が開催されました。
 1日目は、玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友氏による講義・ワーク「多様な視点を得るために保育をひらく」、2日目は、オンラインでの公開保育・事例報告(幼保連携型認定こども園寺子屋大の木)、こども教育宝仙学大学こども教育学部准教授の富山大士氏よる講義・ワーク「一人一人が輝く園風土を築くために現在(いま)の保育をひらく」、3日目は、桜花学園大学保育学部保育学科教授の上村晶氏による講義・ワーク「繋がりを大切にする組織をつくるために保育をひらく」を行っていただきました。
 参加された皆様が、3日間を通しオンライン上で繋がり互いに学びを深め合ったことで、「保育をひらく」ということについて新たなイメージを共有できたのではないかと思います。ご参加いただきました皆様、お疲れ様でした。
※詳細につきましては「保育通信」10月号に報告を掲載しますので、ご覧ください。

 
(佐藤祐美/全私保連研修部)
開催日程
2019年11月27~29日
開催場所
奈良県奈良市
 2019年11月27日~11月29日の3日間、奈良県・ホテル日航奈良にて、『一人ひとりを大切にする保育とは~子どもの権利の視点で保育実践のあり方を考える~』をテーマに、令和元年度保育実践セミナーが開催されました。
 
1日目は、山梨学院大学教授の荒牧重人氏、全私保連 保育・子育て総合研究機構 国際委員会委員長 新宿せいが子ども園 副園長の中山利彦氏による『子どもの最善の利益とは何かを考える』をテーマとした講義・グループワークが行われました。ここでは、日々子どもの権利条約に則った保育をすることで、普段取り組んでいる様々な事を子どもの権利条約が裏付けてくれるという見方を共有しました。
 2日目は、非営利団体コドモノミカタ代表理事の井桁容子氏による『乳児期からの豊かな保育の展開について考える』と題した講義・グループワークが行われました。1日を通して、乳児期からの保育に携わる専門家としての姿勢について皆で考える時間となりました。
 3日目は、東京立正短期大学 鈴木健史氏による『子どもの最善の利益を尊重するチームワークづくりを考える~保育者同士互いに尊重し、学び合う園風土を構築するために~』と題した講義・グループワークが行われました。様々な話し合いの手法を体験することにより、子どもを中心に捉え、保育者同士が素直に語り合い、互いに学び支え合う関係づくりのヒントを得ることができたと思います。
 3日間を通し、それぞれが学び得た“一人ひとりを大切にする保育実践”を心がける事により、子どもたちの権利が今まで以上に保障されていくことを期待します。
(佐藤祐美/全私保連研修部)
開催日程
2019年9月11日(水)~13日(金)
開催場所
長野県・軽井沢町
 長野県のエクシブ軽井沢において、「未来ある保育・教育の創造のために・保育者の主体的な学びを支える組織づくりを考える」をテーマに、園長セミナーが開催されました。全国各地から48名が参加されました。
 1日目は塚本秀一全私保連常務理事より情勢報告、次に誠美保育園園長の折井誠司氏と塚本秀一常務理事から「保育の質を高めるための働きやすい職場づくりについて考える」をテーマに実践報告がありました。
 2日目は「保育の質向上のために必要な協働的風土」をテーマに、東京立正短期大学の鈴木健史氏に講演とワークを進めていただきました。午前はまず千葉県富津市の和光保育園副園長の鈴木秀弘氏の実践発表でした。午後からは東京都葛飾区のたつみ保育園園長の塚田剛士氏より実践発表をいただきました。
 最終日の3日目は、「“考え合う”“問いかけ合える”人材の育成と組織風土を育む園内研修に向けて」をテーマに、中村学園大学教授の那須信樹氏にご講義、ワークを行っていただきました。充実した学びの場となり、あっという間の半日の講義を終え、3日間の園長セミナーを閉じました。参加された方々、本当にお疲れさまでした。
(松浦伸治/全私保連研修部)
開催日程
2018年10月31日~11月2日
開催場所
広島県・広島市
 2018年10月31日〜11月2日の3日間、広島市のホテルセンチュリー21広島において、全国から180名の参加者を集め、『主体的な生活とあそびのあり方を探る ~新指針・要領から読み解く乳幼児期の「保育・教育の本質」を考える~』をテーマに開催されました。
 1日目は東京立正短期大学の鈴木健史氏による「指針・要領を深く読み解く①主体的・協働的なグループワークを通じて」と題した講義・演習でした。新指針では、「保育の質及び職員の専門性の向上」のために「組織的に対応」することが求められていることを踏まえ、「関係性」や「協同性」・「同僚性」をキーワードにグループワークを通して、参加者が主体的に学び、互いに学びを共有する機会となりました。
 2日目は乳幼児教育実践研究家の井桁容子氏による「指針・要領を深く読み解く②保育者は子どもの姿をどのように捉え関わるのか」と題した講義・演習でした。今般の指針改定を貫くキーワードである「温かく、受容的、応答的に関わる」ためには、保育者がどのように深く「子ども理解」し、それに基づいて「援助・配慮」するのかを、豊富な事例を通して、考える機会となりました。
 3日目は東京家政大学の加藤繁美氏による「指針・要領を深く読み解く③『子どもとつくる保育』を考える」をテーマにした講演でした。「子どもとつくる保育」の原則を「逸脱」と「参画」とし、「逸脱」が持つ子ども一人ひとりの「意味生成」の働きと、子どもの「意見を聴きとられる権利」・「参画する権利」を保障するところに「保育の専門性」があることを、こちらも多様な事例を通して学ぶ時間となりました。
 3日間の講義・演習はいずれも密度が濃く、参加者一人ひとりとそれぞれの保育現場の「実践」を振り返り、新指針・要領に基づいた新しい「実践」につながるヒントを得る貴重な研修になったことを主催者の一人として確信しています。 
(前田武司/全私保連研修部)
開催日程
2018年9月10日(月)~9月12日(水)
開催場所
長野県・軽井沢町
 今年は、長野県・エクシブ軽井沢にて、全国各地より約50名の参加者が集い、園長セミナーが開催されました。「保育をみんなで磨き高め合うために」~多面的な視点から園長のあり方を考える~をテーマに、グループワークや学びの振り返りを取り入れながら、参加者自らが「主体的・対話的で深い学び」を体験し、充実した3日間となりました。

 1日目は、東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター特任講師の淀川裕美先生をお招きし、『協働的な学びを生み出す園長のあり方』について、2日目は、本セミナーのファシリテーターでもある東京立正短期大学専任講師の鈴木健史先生に『一人ひとりが尊重され、多様性が生かされる組織作りを考える』をテーマに、3日目は、大妻女子大学教授の岡健先生をお迎えして『保育者どうしの語り合いを支える園長のあり方』を、講義とワークを織り交ぜながら講演いただきました。


 ワークでは、自己開示やフィードバックによって自己理解が深まり、気づきへと繋がっていく、この繰り返しを行いながら、参加者自らが主体的に語り合う姿が見られました。このセミナーを通して、園に関わる様々な人の願いを読みとり、質の高い保育を行うための時代に応じたリーダーシップが発揮できますことを願っております。3日間、お疲れ様でした。
(米田光子/全私保連研修部)
開催日程
平成30年2月5日(月)~9日(金)
開催場所
和歌山県・白浜町
平成30年2月5日~9日までの5日間で、和歌山県白浜町のエクシブ白浜にて保育カウンセラー養成講座第67回ステップⅠが開催されました。北は北海道、南は鹿児島県まで全国から総勢56名の方々にご参加いただきました。

ステップⅠは「人とのつながりを育てるための理論と方法を学ぶ・子どもや保護者の気持ちを受け止め、寄り添うための力を身に付ける」がテーマの講座です。

講座は「保育カウンセリング・学びの一歩」の講義から始まります。4泊5日の長丁場の研修スケジュールのため、どの参加者も初めは緊張した雰囲気でしたが、保育カウンセリングの技法を学ぶワークを重ねることで次第に打ち解け、熱心に学んでいる様子でした。また、この講座は屋内の講義が中心となりますが、「体験からの気づき」の講義では、ホテルのガーデンチャペルを使用して、冬晴れで気持ち良い天候の中で「トラストウォーク」のワークを行いました。

最終日のお別れパーティでは、この講座で学んだ様々なワークを、言葉を使わないノンバーバルゲームで振り返ることで大いに盛り上がり、充実した5日間となりました。
記録的大雪が報道されている中での講座だったため、参加者どうしで帰路の無事を願いながら、是非ステップⅡでまたお会いしましょうと別れの挨拶を交わして講座は終了しました。

※【トラストウォーク】視覚に頼らないコミュニケーションを行うことにより普段感じられないもの、見えないものを体験するワーク

(石塚千恵子/保育カウンセラー企画委員会委員)
開催日程
平成29年12月14日(木)~15日(金)
開催場所
兵庫県・神戸市
平成29年12月14日~15日の2日間で保育カウンセラー養成講座第24回ステップアップが兵庫県神戸市のラッセホールにて開催されました。「保育者のための家族カウンセリングの実際」と題して、NPO法人日本家族カウンセリング協会副理事長の長谷川啓三氏をお迎えしました。

ステップアップ講座はステップⅢ講座修了者(保育カウンセラー資格取得者含む)を対象に、カウンセリングを継続して学んでいただくことを目的として年2回開催している講座で、年1回の開催では参加できる方々が限られてしまうため、同じ内容の講座を東京と地方の2か所で行っています。

家族カウンセリングの理論を講義形式で学ぶのではなく、6人グループで家族カウンセリングを実践するというワーク主体の講座で、これまでの養成講座で学んできた内容とはまた違った理論と技法のため、受講者も最初は戸惑いを感じる様子でしたが、長谷川氏のユーモアたっぷりのお話しがとてもわかりやすく、すんなりと心に響いたのではないかと思います。

12月はどの保育施設も行事等で、参加者にとっても忙しい時期での開催となりましたが、非常に内容の濃く、有意義な2日間となりました。
 
(山根孝子/保育カウンセラー企画委員会副委員長)
 
開催日程
平成29年12月5日(火)~12月6日(水)
開催場所
東京都・全国保育会館

平成29年12月5日~12月6日の2日間で、東京都台東区の全国保育会館にて「第11回管理者のための公開講座」が開催されました。

1日目は全国私立保育園連盟の塚本常務理事による情勢報告が最初に行われ、保育の現場を取り巻く状況について報告があり、午後からは東京大学大学院教授の遠藤利彦氏より、最新の情報に基づいて、保育の場におけるアタッチメントの重要性を学びました。

2日目には、臨床心理士の大竹直子氏より、管理者として保育に活かせるカウンセリングを学び、職員を理解するための発達心理学や職員の定着化など、興味深いテーマを交えての講義でした。

保育指針の改定をはじめ、保育の質の向上と人材育成は、法人と保育園にとって必須の課題となっておりますが、今回の講座を通してリーダーとしての視点や知識を深めることができたという感想や、次回の開催を希望する声をいただき、無事に終了することができました。
 

(富岡孝幸/保育カウンセラー企画委員会委員)
 

開催日程
平成29年11月8日(水)〜10日(金)
開催場所
熊本県・熊本市
平成29年11月8日〜10日の3日間、ANAクラウンプラザホテル熊本において『新指針・要領を保育実践に活かすには〜保育の中の「幼児教育」と日々の保育を照らし合わせて』をテーマに行いました。

1日目は白梅学園大学学長の汐見稔幸氏より新指針、要領改定(訂)の背景や裏付けとなっている考え方、研究実績などを丁寧に解説いただき、ワークでは「自園で新たに始めてみたいこと」といった内容でグループディスカッションしました。

2日目は東京家政大学教授の那須信樹氏と阿久根めぐみこども園園長の輿水基氏より、主に幼児教育に焦点を絞り進めました。講義では「専門職とは自律性を持つものであり、自分に対する問いかけを忘れてはいけない」という言葉が印象的でした。午後は映像を見ながら「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」に関連付けて保育を考える実践的なワーク等を行いました。

3日目は全私保連研修部の進行により、研修の学びを自園に持ち帰って説明できるよう、「学びのドキュメント」作りを行いました。

来年度の新指針・要領の施行に向けて、ワークを多く盛り込むことで参加者の身になる研修となったことと思います。今回身につけたことを一つでも自園で展開してもらえれば幸いです。
(松浦伸治/全私保連研修部)

 
開催日程
2017年11月13日(月)~17日(金)
開催場所
長野県・軽井沢町
2017年11月13日~17日の5日間で、保育カウンセラー養成講座第66回ステップⅠが長野県軽井沢町のエクシブ軽井沢にて開催されました。受講者は総勢77名で、北は北海道から南は沖縄県まで、全国から幅広い年代の方々にご参加いただきました。

ステップⅠ講座はⅡ・Ⅲ講座とは異なり、当講座に初めての参加となるため、受講者の方々の表情には、初日から緊張と熱意で溢れており、どの講義でも程よい緊張感の中で熱心に臨む姿が見られました。

また、今回は保育士だけではなく、栄養士・学童支援員・母子生活指導員・施設長といったさまざまな役職の方々が参加され、普段、深く関わる機会が少ない立場の方との交流は貴重な時間となった様子でした。

4泊5日の研修が終わる際には、さまざまな考えや価値観を持った人が集まった環境の中で、一緒に学んだ時間が短く感じられたというご感想や、5日間での講義や体験学習を通して得た気づきを職場でも活かしていきたいというご意見をいただきました。

また、次の講座へも引き続き参加したいとのありがたい声もいただき、無事終了を迎えることができました。ステップⅠ講座の学びをこれからの仕事の中で活かしていただき、次のステップⅡ講座へのご参加をお待ちしております。
 
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