京都市保育園連盟の青年部運営委員会は、45歳までの後継者候補の先生方が所属する組織です。京都市保育園連盟270か園の加盟園のうち、現在は28人の先生が在籍し、月1回の活動を続けています。
青年部では毎月、京都市連盟理事会での報告を行うほか、固定的な活動テーマを設けず、その時々の部員の興味や関心に応じて意見交換や研修、フィールドワークを行うことが特徴として挙げられます。他の委員会が目的別に設置されている中で、自由に活動できることが青年部ならではの魅力です。
2 過去10年歴代委員長の活動方針
この10年間の最大の試練は新型コロナウイルス感染症の流行でした。活動の多くが制限される中、川島永嗣委員長を中心に、社会全体が接触を制限する方向へ進む中でも「何とか続ける」ことを合言葉に、月1回の青年部活動を継続しました。また、当時はまだ一般的ではなかったオンライン研修の立ち上げにも、技術面で青年部として協力しました。
続く坂口慈孝委員長の時代には、コロナ禍における園運営や行事継続のあり方について、踏み込んだ意見交換を実施。各施設が不安を抱える中で、この場が精神的な支えとなった部員も多くいました。
コロナ禍が明け、矢島敬子委員長の下では「ブランディング」をテーマに活動を展開。ブランディングに力を入れる(株)ジャクエツ本社の見学や、先日ご逝去された社会福祉法人ChaCha Children & Co.の迫田健太郎理事長による研修など、視野を広げる機会を重ねました。
3 現役委員長の展望
そして現在、つないでくださった歴代委員長よりの重いバトンをしっかりと受け継ぎ、後藤洋平委員長の下に学びの機会はもちろん、部員同士の親睦を図る企画を数多く考案しながら活動を行っています。時には京都市を飛び出し、園運営のヒントを求め て全国各地での研修を計画してみたり、部員ごとにチャレンジしてみたい事柄に真剣に向き合ったり、青年世代だからこそできるパワーにアシストしてくれるのが、後藤委員長の持ち味であると言えます。
4 未来の青年部について
京都市保育園連盟青年部では、青年部を代表する実行委員長と、全私保連青年会議幹事役を分担しています。部員人数が多数在籍するからこそ成しえる担当分けなので、利点を活用することは多くの部員に学ぶチャンスを与えていると思います。
これにとどまらず青年部内に活動代表を決めて、各活動に焦点を当てた情報交換も広く深く、分野を問わず活性化するのではないかと考ています。
我々部員たちは仲がよく、プライベートでも交流があり、家族ぐるみでとことん遊びに向き合っています。青年部を卒部された OB の先生方とも継続して交流があります。その根源にあるのは、少年のような遊び心だと思います。好奇心を絶やさずに興味を持って接することは、自園の保育環境の創造に欠かせないエッセンスだと感じます。
これからの部員たちには、青年部の活動を通じて自園の運営のヒントを掴んでもらいたいです。何より、人とつながる素晴らしさと大きな力を感じて、豊かな心を育んでいただきたいです。
次世代育成機関の使命として、互いに高め合える唯一無二の居場所として、青年部ならば頼れると期待され、選んでもらえるように、引き続き努力を重ねて参ります。
(石田修一郎/京都市保育園連盟青年部幹事)

鈴鹿サーキット見学研修(2013 年)

定例会後の懇親会にて

(株)ジャクエツ本社見学研修(2024 年)

京都市保育園連盟青年部幹事 石田修一郎先生
(嵯峨野こども園園長)






























