国が変われば習慣が変わることは、海外に出掛けたことがある方はお気づきになったことと思います。食事の時に使うのが「お箸からナイフとフォークに変わる。」これは一番わかりやすいと思います。保育室の物的環境については、「こんなの見たことない」というほどの大きな違い、驚きはないです。
今回、ハンガリーで食事の場面を見せていただいた幼児保育園では、研修参加者の誰もが「あれ?」と気づいたのが園児の使うスプーンの大きさ。ハンガリーでは、昼食は具沢山のスープと果物。ジャガイモなどのお野菜をたっぷりのせた大きなスプーンを縦にして口に運び、美味しそうに食べていました。
質疑応答の際に「園児のスプーンはなんであんなに大きいのか?日本は、幼児用のもっと小さいスプーンだけど」と質問しましたが、大きいスプーンが当たり前のハンガリーでは、質問の意図がいまひとつ通じなかった様です。
自分や自国の常識が世界の常識ではないですよね。「違いに気づき、そして多様性、違いを受け入れる」は保育者にとって重要です。単なるスプーンの大きさ違いの話ですが、自分の頭の硬さ、思い込みに気づかされました。
