ドイツ・ミュンヘン市の園を視察してきました。この園は園長先生が13年前日本を訪問し、以後その体験を基に園改革をしてこられました。
園の理念が木の形で表されています。枝や葉っぱの部分には、「健康」「運動」「科学」「音楽」「芸術」など子どもたちの活動が表示されます。木の太い幹部分には、「学ぶことを学ぶ」「遊び」「生きる力」「社会文化の多様性と個々の統合」「開かれた園業務」とあります。
創立20年目を迎えるこの園は、「遊びは子どもの職業」との考えのもと、保育士からの一方的な指導方法から保育士と子ども、そして子ども同士の交流を大切にする園となってきたとのことです。
困った時には『バイエルン教育プラン(BEP)』を紐解き、子どもの選択を保障する子ども主体の保育を実施しています。お部屋が遊びの種類で分けられ、動と静、内と外、多様な感覚を養う園環境となっています。
ところで、「理念の木」の根っこ部分は0歳から3歳までの育ち。人生の始まりを 子ども自らがしっかりと作り上げることを目標としています。「乳児から異年齢」での関わりを重んじ、コーナーでの自発的な遊びを大切にしています。生命力豊かで、力強い人生を送るための始まりを木の根っこで表現しているのですね。
民主主義を大切にし、子ども観を職員間で共有し、BEPに則った保育を実施する園の見学から学ぶところがたくさんありました。