保育園の一角、大型遊具のはしっこに、金属製の標識が立っています。
アルファベットと「○○○km」という文字・・・実はこれ、この保育園の園庭から世界各国の主要都市までの距離と方角を示しているのです。
大垣(保育園のある市の中心部)まで19km、東京まで301km、北京まで1839km、パリまで9627km、ニューヨークまで11019km、リオデジャネイロまで18659km・・・
遊具といっても「見るだけ」「感じるだけ」の感覚遊具(?)。計画した段階から、子供はもとより大人を意識したオブジェという趣で設置してあります。
国際空港に行ったとき、世界各国の都市名が書かれた飛行機の運航表を見ながらそれらの街へ思いを馳せる・・・そんな経験のある人も多いのではないでしょうか。
普段子育てやら仕事やらでなにかと大変なことも多い大人の毎日は、ともすると視野も狭くなりがち。そんなときにこの標識をふと見上げて、この場所が確かに世界中とつながっているという大きなスケールを感じてもらえれば、と思っています。
もちろん子供たちの遊びや学びにも活用中。先日パリに旅行へ行った職員がどっちのどれくらい離れたところにいるのか、そんなことを感じる手助けにもなるようですね。