公益社団法人 全国私立保育連盟

保育のこだわり

園庭はサウンド・ガーデン・英国ブリストル市のナーサリースクール

「園庭は子どもの創造性を豊かにする世界」として、「サウンド・ガーデン(音の庭)」が設置されているのが、英国のブリストル市(ロンドンから急行バスで約1時間)にあるFナーサリ-スクールです。子育て支援センターも有するFナーサリースクールには、アフリカ、中近東、カリブ海、インド、中国等の文化背景を持つ子どもが在籍しています。

一人ひとりの子どもの立ち振る舞いから、リズム感や音感の違いの面白さに気づいた先生方と彫刻家で子どもと木工等を始めアート活動を繰り広げているピーター・ムーアハウスさんが、従来の遊具や砂場というお決まりの園庭の考えを180度変換!して、子どもと共に子どもの身体を音で表現する庭へと話し合い、「音の庭(サウンド・ガーデン)」を創ったのです。

もとからある楽器に出会うことももちろん大切なことですが、身近な生活にあるモノが音を持っている、リズムがあるのだ、ということを気づいた子どもたちは、バケツ、フライパン、おたま、ケーキの型等々、一つひとつのモノと出会い、音のオーケストラを奏でています。こうした光景を見た保護者もどんどん参加しているそうです。モノが持つ音に魅了された子どもたちは、無茶な音(騒音)を出すのではなく、子ども同士、仲間の創りだす音に耳を傾け、オーケストラ演奏となっているそうです。