公益社団法人 全国私立保育連盟

保育のこだわり

トイレのこだわり・ハンガリー

ハンガリーでは排泄や食事など育児に関する世話をとても丁寧にします。

見学中、おむつ交換にひとりあたり15分くらいかけていることもありました。職員の配置は日本とほぼ同じで1.2歳児混合クラス12人で保育士2人、2クラスにひとり助手がいます。トイレは、2クラスに1部屋ありとても清潔で美しく整えられています。そこに、おむつ交換台2台、便器2個がありました。クラスに各1つということです。

排泄の世話は担当の保育士がします。おむつ換えをしている間、保育士はずっと子どもに話しかけていました。「気持ちよくなったかしら」「こちらの足をあげるわよ~」「今度はこちらの足」すると、子どもも保育士の言葉に反応し足をあげて協力をしていました。

おむつの交換はいつも同じ手順で行なわれています。おしりを拭いたあと、交換台のとなりにある洗面台でお湯でおしりを洗い、クリームを塗ります(ヨーロッパでは水が硬水で皮膚が乾燥するため)。交換台から洗面台へ約半歩移動するときもおしりはちゃんとタオルでくるんでいました。小さな子にもスッポンポンでさっと移動するのではなく、大事に関わっていることが表れています。

こんな日々の中で自分が大切にされていることを実感し、自尊感情が育っていくのだと思いました。