公益社団法人 全国私立保育連盟

保育のこだわり

塩の部屋・ハンガリー

ハンガリー保育視察・体験研修で、6ヶ所の保育園見学をした中に、2ヶ所「塩の部屋」が設置されていました。

保育園の中に壁がすべて岩塩でできた部屋が設置されているのははじめて見ました。

喘息や気管支を強くしたり健康のためにあるそうです。子ども達は週に1度、30分ぐらいその部屋(10人くらいは入れる広さ)で遊ぶそうです。

ヨーロッパでは、昔から塩で造った特別な部屋でくつろぐ健康法が広く普及しているそうで、ハロセラピーとかソルトセラピーと言われています。

19世紀中頃、岩塩鉱山で働いている人たちに肺の疾患が少なく喘息にならないことをポーランドの産業治療士が気づき、1843年に塩クリニックが設立されそれは現在も続いているそうです。

また、第2次世界大戦末期の数か月に岩塩鉱山が避難所として使われ、中に入った何人かが喘息が軽減されたことに気がついたそうです。

その後、ドイツ・スイス・ハンガリー・ブルガリア・ユーゴスラビアなどで、岩塩抗にサナトリウムができたそうです。

科学的には1968年に西ウクライナのアレルギー疾患病院の研究成果により、科学的根拠が得られ、喘息治療法が確立されているそうです。