公益社団法人 全国私立保育連盟

保育のこだわり

こどものクリテリア(基準)・大阪府

「今の社会にはこどもが“こどもの時間”で過ごすことが難しくなってきている。」私たちはそう考えています。私たちを取り巻く環境はモノに溢れ、望むならば休みなく24時間サービスを享受できます。

とても充実しているように見えますが、そこには「大人のクリテリア(基準)」で作られたものばかりで、こども向けといいながら、与えられるモノやサービスはほとんどが完成されたモノばかり。こどもたちの純粋な疑問や興味の入る隙間のない世界。また早期教育という名の記憶と反復に頼った手法が、こどもたちの想像力やポテンシャルを引き出してくれるのか?少し考え込んでしまいます。

私たち大人は、もう一度こどもたちの言葉にならない声に耳を傾け“こどもの時間”に寄添いながら、今のライフスタイルに疑問を持ってみるべきなのかもしれません。

私たちの保育園では、「こどものクリテリア(基準)」とは何か?ということを見つめ直し、“Play First”をコンセプトにした生活を送りながら、感受性豊かで自律(autonomy)の心を持った、社会性の基礎力「自分で考えて行動する」力を導き出せるようにしたいと日々保育を考えています。

 

写真1

新しい園舎では園庭もガーデンエリアとグランドエリアに区分けし、身体的な発達とバランス感覚を養うように考えました。プールを廃し、ダイナミックに遊べる水遊びの場を設定しました。制作の部屋「アトリエ」を設け、こどもたちの自由な表現の場として展開します。

 

 

 

写真2

保育室では保育材料(おもちゃ)が、常にこどもたちの見える場所に置いてあるようにしています。遊びの意味を踏まえて、コーナー毎に遊びを区分けしてあります。幼児クラスでは1〜2ヶ月単位のテーマを設定して、テーマに則した遊びを取り入れています。

 

 

写真3

園では「保育室クリテリア」を設定して、こどもたちが自発的に遊べる環境作りを目指しています。

 

 

 

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