公益社団法人 全国私立保育連盟

保育のこだわり

味噌汁クッキング・島根県

毎月1回、みんなが昼食で食べる味噌汁を子どもたちだけで作る「味噌汁クッキング」の日があります。

3,4,5歳児の5,6人の子どもが順番に取り組む活動で、前の週に「味噌汁の具は何にするか」を決めるところから始まります。具は4種類までという制限があるだけで、何を選ぶかは自由です。

味噌汁に合いそうにない具が意見として出てきたらどうしようと心配もしていたのですが、よく選ばれるのはニンジン、玉ねぎ、サツマイモ、ジャガイモなどで、心配する必要は全くありませんでした。日本人の大事な食である味噌汁が、生活の中で大切にされ子どもたちに伝えられていることを感じています。

作業は、いりこを入れる→野菜を切る→いりこを取り出して野菜を煮る→味噌を入れて味を決めるという流れで進んでいきます。ダシを取った後のいりこを使ってふりかけを作る作業もあります。

この活動は少人数でのんびり行うため包丁の扱い方や料理の流れをじっくり伝えることができますし、子ども同士で教え合う姿も見られます。

そして、自分たちの作った味噌汁をみんなに食べてもらう体験もできるので、みんなで生活していることを意識できる大事な活動と考えています。