保育室としての機能を考えるときにいくつか大切にしていることがあります。そのひとつとして、出来るだけ自然な明るさを取り入れる事、そして部屋の明るさを補う照明器具です。
公共建築の照明器具は、部屋を明るくするだけの機能を重視した直管形蛍光管が多いと思います。確かに電気の効率を考えると照明を常時点灯しているので仕方ないかもしれません。
その点、保育園の生活は日中ほとんど自然の光の中で過ごし、夕方暗くなってきたころから徐々に灯りをつけますので部屋の明るさをどのように補うのかがポイントになります。
だからこそ保育室には機能とデザインを両立出来る存在の照明器具であって欲しいと思います。照明器具のデザインの力で空間イメージを変えることが出来れば、温かみのある空間演出が出来ます。
そして、子どもたちも日ごろからデザインされたものと過ごすことによって、より感性を育む事に結びつくのではないかと考えています。
保育室のどこか1か所だけでも照明を変えることによって今までとは、違う空間が演出が出来ます。デザインされた照明器具は、点灯しない状態でもその存在感は素晴らしいものがあります。