公益社団法人 全国私立保育連盟

研修報告

保育カウンセラー養成講座 第72回ステップⅠ 開催報告

開催日程
2020年2月3日~7日
開催場所
和歌山県・西牟婁郡

 令和2年2月3日~7日の4泊5日間、和歌山県のエクシブ白浜にて、保育カウンセラー養成講座第72回ステップⅠが開催されました。学びの第一歩をスタート!ということで、初日のアイスブレーキングでは自分から積極的に話しかける姿が見られ、その後「無視」の実習では、自分の価値観で相手を見ていた、辛いが保育園でも行っていたかもしれないなど、多くの意見が出されました。
 2日目は大竹直子先生(臨床心理士)による、保育現場の子ども、保護者、同僚との関係作りに重点をおかれた講義とワークでした。「大切なことは、関係作りです。安心して自分を語れるような関係や場を作りましょう」という大竹先生の言葉に励まされながら、傾聴の理論や技法を学びました。
 3日目のコミュニケーショントレーニングは、小牧榮里子先生(NPO法人ピュアサポート・カウンセリングふじ理事長)によるコミュニケーションスキルアップで、徹底した傾聴のワークと率直なふりかえりの一日を体験しました。さらに、明和先生に加わっていただき、傾聴スキルの内容をグループ毎に実践・トレーニングし、スキルを道具として使うことと体験の大事さ、聞き手の人間性に気づかされました。
 4日目の午前中の大野祥子先生(白百合女子大学非常勤講師)による講義・家族関係の心理学は、クイズ形式から始まったことで、興味を持って聴くことができました。そして、家族の定義ができなくなってきているほどに家族が多様化・変化してきている状況を、豊富な統計資料から理解できました。
 午後の演習Ⅰ・体験からの気づきでは、グループダイナミクス(集団力学)について、グループでの話し合いを深めながら、個人は集団から影響を受け、逆に集団に影響を与えているのか、そこにはどんな力が働いているのかを実際に体験しました。
 最終日はふりかえりを行いました。気づきやふりかえりの大切さ、今回の学びを職場に帰ってどのように生かすことができるのかなどをめぐって、意見が活発に交わされていました。

 

(富岡孝幸/保育カウンセリング企画部)