公益社団法人 全国私立保育連盟

研修報告

保育カウンセラー養成講座 第26回ステップⅢ 開催報告

開催日程
2019年9月2日~6日
開催場所
長野県・茅野市
 令和元年9月2日~6日の5日間で、保育カウンセラー養成講座 第26回ステップⅢが長野県茅野市のエクシブ蓼科にて開催されました。受講生の方々はステップⅠ、Ⅱと学んでこられ、このステップⅢでの基本課題は「援助者としてのスタートに備える」ということで、その目的は「・保育現場でのさまざまな出来事や問題に対する考え方と方法を身につける。・安定した関係を築き、自分や他者の内面に触れる力を養う」というものです。
 講座初日はステップⅠ、Ⅱで学んだことを振り返りながらの傾聴ワークから始まりました。2日目の長谷川俊夫氏(白梅学園大学教授)による「保育ソーシャルワーク」の講義では、現代の子どもをめぐる「問題」の状況の中でも「相対的貧困(餓死はしないが、人並みに生きていけない)」についての具体的なお話は、とても印象的でした。そうしたソーシャルワークの知識とアサーティブな態度は、私たち保育士にも必要なことであると、実践演習をとおして痛感させられました。3日目は齋藤崇氏(淑徳大学教授)による 「保育カウンセリングトレーニング」、4日目は清水幹夫氏(多摩心理臨床研究所)による「成長志向の保育カウンセリング」のご講義でした。講義の中では、数名のグループで演習を行ったり、講師の先生のデモンストレーションを目の前で観て学ぶ時間もありました。セッション毎の先生の解説を熱心にメモにとったり、質問が上がったりと、受講生の方々の積極的に学ぼうとする熱意が伝わってきました。
 最終日は振り返りとまとめです。グループごとに振り返り、発表し合いました。「またこのメンバーで集まって学び合いたい」との感想も多く、心を開いて話せる一体感を感じ得る講座となりました。
(石塚千恵子/保育カウンセリング企画部)