公益社団法人 全国私立保育連盟

研修報告

保育カウンセラー養成講座 第23回ステップⅢ開催報告

開催日程
平成29年7月10日(月)~14日(金)
開催場所
長野県・茅野市

12017年7月10日~14日の5日間で、保育カウンセラー養成講座第23回ステップⅢが長野県茅野市のエクシブ蓼科にて開催されました。梅雨時にも関わらず心地よい風が吹くリゾート地で、58名の参加者の皆さまとともに、4泊5日の研修を行うことが出来ました。

白梅学園大学教授の長谷川俊雄氏による「保育ソーシャルワーク」の講義では、子どもの貧困から社会情勢を通して、今の子どもたちがどう生きにくくなっているかを知ることの必要性、生き辛さを抱えている子どもたちが生きていく中で原点となる保育園の重要性について最新の情報を踏まえてご講義いただきました。また、保育カウンセリングは問題が起きてしまう前に予防的に行うものであるのに対し、保育ソーシャルワークは起きてしまった問題へ対応するものということで、実践技法の演習も行いました。

2淑徳大学准教授の齊藤崇氏による「保育カウンセリングトレーニング」では、ステップⅠで学んだことを丁寧に振り返りながら、保育者に何故カウンセリングが必要なのか、職場でストレスを抱えないためには何が大切かを学びました。講義の中で、「管理者がこの講座を学ぶと園の経営に役に立つと思う」というお話しがとても印象的でした。

3多摩心理学研究所所長の清水幹夫氏による「成長指向の保育カウンセリング」では、保育現場での様々な出来事や問題を成長に繋げる考え方や方法を学び、後半は「自己生成プロセスワーク」というグループワークを行いました。自己生成とは、たくましく生きる力を育成することであり、私たちが保育を通して自己生成することの大切さを考えるきっかけとなりました。

素敵な講師陣からレジュメに沿って丁寧に進められた内容の濃い講義を受けることができ、充実した研修会でした。受講生からはこれからも学び続けたいという力強い感想をいただき、学び続けることの重要性を深く感じた講座となりました。