公益社団法人 全国私立保育連盟

研修報告

保育実践セミナー報告

開催日程
平成26年11月19日~21日
開催場所
北海道・札幌市

012014年11月19日~21日。北海道札幌市において保育実践セミナーが開催されました。今回は、「研修での学びを園に持ち帰り共有するためにはどうしたら良いか」を実際の体験を通して学ぶワークショップが中心です。初日には、まずこの研修の場が参加者の皆さんにとって「安全・安心できる学びの場であること」を実感するために、アイスブレイクやペアインタビューなどを体験しつつ、もう一つの研修の柱、「子どものみかた」について考察を深めていきました。最初は緊張感が漂っていた会場もワークを通してすぐに笑い声があふれリラックスして3日間の研修が進められる雰囲気に包まれました。

022日目は、佐伯胖名誉教授(青山学院大学)から、『赤ちゃんを「人間としてみる」ということ』のご講演をいただきました。「学校知につながる能力(できてます的)を見るのが学者や研究者だが、私たちは、 “人間力”を見ることこそが大切だと子どもたちから教えてもらっている」という逆視点からのご示唆に真理を得た心境でした。

この講演を受け、長年にわたり保育園で子どもの育ちに伴走してきた佐々木美緒子園長(青戸福祉保育園)と佐伯先生の「現場の実践と理論をつなぐ」白熱した対談が行われ、参加者は理解がより深まったように思います。

03そして午後からは、津村俊充教授(南山大学)と鈴木健史学科主任(篠原保育医療情報専門学校)をファシリテーターに迎え、2つの分科会に分かれてファシリテーションの理論と実践を学びました。

最終日は、この3日間の研修のファシリテーターを務めていただいた鈴木先生とワールドカフェのワークショップを実践しながら研修の振り返りやこの研修を現場に持ち帰るための具体的な作業を行いました。
鈴木先生からは、「まずは初めの一歩を踏み出してください」とエールをいただき、3日間にわたる研修が無事に終了しました。