2026年11月12日・13日の2日間、全私保連青年会議が発足して以来、初めて岩手県で全国大会が開催されます。岩手県では、2014年6月に全国私立保育園研究大会が開催されました。当時は、2011年に発生した東日本大震災からまだ3年しか経っておらず、復興の途上にありました。そのような中、全国各地から多くの皆様が岩手に足を運んでくださり、温かい言葉や力強い支援を寄せてくださいました。あの時に感じた「東北の絆」と「感謝の想い」は、今も私たちの心に深く刻まれています。
そして今回、岩手県私立保育連盟青年会議として全国の皆様へ新たな想いをお届けしたいと考えています。岩手大会をお引き受けした当初、メンバーはわずか3人からのスタートでした。研修会の開催経験もなく、「全国からお越しいただく皆様に心から喜んでいただける大会を創れるのだろうか」という不安と向き合う日々が続きました。しかし、全私保連青年会議の先生方から数多くのご助言をいただき、岩手県内でも研修会を重ねる中で、志を同じくする仲間が少しずつ増え、現在では14人の青年会議メンバーが集うまでになりました。幾度となくミーティングを重ねながら、岩手の魅力、楽しさ、そして震災から15年を迎える今だからこそ伝えられる「学び」と「備え」、さらには本大会を通じて、未来へとつながるヒントを持ち帰っていただける大会となるよう、準備を進めています。
全国の皆様に、「来てよかった」「心に残る大会だった」と感じていただけるよう、岩手県青年会議メンバー一同、心を込めてお迎えします。
皆様のご来県を、心よりお待ちしております。
2 北海道・東北ブロック研修会
4年前に発足した北海道・東北ブロック研修会 は、山形、秋田、岩手、そして北海道と、各地域を巡りながら開催を重ねてきました。本研修会は道県を越えたつながりを大切にし、参加者同士の親睦と交流を深めることを目的としています。幹事のみならず、組織に所属する多くのメンバーが一堂に会し、互いに学び合える機会として、年2回のペースで継続的に実施しています。
研修内容は、日々の保育や活動にすぐに活かすことができる「実践的な遊び」や「体験型プログラム」を中心に構成されており、参加者が主体的に関わりながら学びを深められる点が大きな特徴です。また各地域の特色や工夫を共有することで、新たな視点や気づきを得ることができ、自園での取り組みに広がりをもたらしています。
本研修会を通して、ブロック内の連携をより 一層強めるとともに、参加者一人一人の資質向上と組織全体の発展につなげていきます。今後も互いに支え合い、高め合える関係づくりを大切にしながら、充実した研修の場を築いていきたいと考えています。
3 岩手県私立保育連盟青年会議研修会
岩手県私立保育連盟青年会議では、会員相互の学びと資質向上を目的に、毎年1回の開催を目標として研修会を実施しています。今回は「ディズニーから学ぶ保育の気づき─みんなの心の中のビビディ・バビディ・ブー」と題し、接客向上委員会&Peace代表・石坂秀己氏を講師にお迎えし、ご講演いただきました(2025年9月開催)。
「夢と魔法の王国・ディズニーランド」。ひとたびパークに足を踏み入れると、そこには訪れる人々の笑顔と、それを支えるキャスト(スタッフ)のいきいきとした表情が広がっています。その空間は非日常でありながらも多くの人に感動と喜びを与え続けています。
しかしその舞台裏には、私たち保育の現場と同様に、多くの人と関わる中での苦労や葛藤があることも想像に難くありません。決して楽しいことや嬉しいことばかりではない環境の中で、なぜディズニーランドのキャストは笑顔で働き続けることができるのか。その背景にある考え方や仕組みに触れることが本研修の大きなテーマとなりました。
講演では、日々の業務の中で実践できる具体的な工夫や心構えについて、わかりやすく、時にユーモアを交えながらご紹介いただきました。特に印象的だったのは、「相手の立場に立って考えること」の重要性や、「言葉一つで相手の気持ちは大きく変わる」という点です。肯定的で前向きな言葉を意識して使うこと、相手の良いところに目を向けて素直に伝えること、そして自らが笑顔でいることで周囲にも良い影響を与えることなど、どれも保育現場においてすぐに実践できる内容ばかりでした。
当日は岩手県内各地より約80人の先生方に参加いただき、会場は終始和やかな雰囲気に包まれながらも、真剣に耳を傾ける姿が多く見られました。参加者同士の交流も生まれ、それぞれが日頃の保育を振り返りながら、新たな気づきや学びを深める貴重な時間となりました。講演後には、「明日から実践してみたい」「自分の言葉や関わり方を見直すきっかけになった」といった前向きな声も多く聞かれ、研修の意義を改めて実感する機会となりました。
今回の研修を通して、一人一人が自身の心と向き合い、子どもや保護者、そして職員同士との関わりの中で、より温かく前向きな関係性を築いていくことの大切さを再認識することができました。日々の忙しさの中では見落としがちな小さな心配りや言葉がけこそが、相手の安心感や信頼につながり、結果としてより良い保育環境の創造へとつながっていくのだと感じています。
今後も本会では、このような学びの機会を大切にしながら、会員同士が互いに刺激し合い、高め合える場づくりに努めてまいります。そして、それぞれの現場において学びを還元し、子どもたちにとってより豊かで安心できる環境を提供できるよう、継続して取り組んでまいります。
なお、「ビビディ・バビディ・ブー」とは、「シンデレラ」に登場する妖精が唱える魔法の言葉であり、「どんなことも実現できる」という前向きな意味が込められています。本研修で得た学びが、参加者一人一人の中で小さな“魔法”となり、日々の保育の中で生かされていくことを願っています。
(福島大輔/岩手県私立保育連盟青年会議議長、かがの保育園園長)


*写真は、2025年9月開催の岩手県私立保育連盟青年会議研修会の様子
